底なし宝箱

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Mission 4

『"スカイ・アイ"よりSARF06へ、現在の高度と速度を報告してくれ』

オペレーターの冷静な声が、コックピットに響いた

「現在高度は28000、速度は2500・・・・・ホントにこんなところに敵がいるのか?」

クリスがそう呟いたのも無理はなかった
ここはUPEOのスコフィールド基地から200キロほど離れた海上で、この近くに飛来している機体などいないはずだった
しかし、今視界の一部を覆っているレーダーには4つの点がはっきりと映し出されていていた、しかもそれらの機体は高度30000メートルを、成層圏と空スレスレのところを飛行していた
クリスのフランカーは目標目掛けてドンドン上昇していって、そして、目標を視界にとらえた

「R-531が1機・・後は・・・・・・」

クリスはそう呟いて、HUDを最大望遠に調節した
そして、中央を飛んでいるR-531"モビュラ"の回りを飛んでいる機体を見て、クリスの目は大きく開かれた

「RF-12A2・・・・・・なんでゼネラル機が・・・・」

紛れもなく、ニューコムの高々度攻撃機R-531"モビュラ"の回りには、敵対勢力であるゼネラルリソースの高々度迎撃機RF-12A2"ブラックバード"の姿が3つあった
クリスが呆然としてその姿を見つめていると、3機いるRF-12A2の内、両側にいた機がクリスの方に大きく旋回してきた
クリスは反射的にフランカーを加速させて、迎撃体勢を取った
RF-12A2は旋回を終えて、クリスの正面に展開してきた
3機の距離は瞬く間に縮んでいって、1秒後にはお互いの姿が確認できて2秒後に距離が2000を越え、同時にクリスがバルカンを連射し3秒後にはお互いに すれ違って、クリスが放った弾は右側を飛んでいたRF-12A2のエンジンに吸い込まれて、そのエンジンを中から破壊した

「後3機・・・・・・・ッ」

クリスは全身に掛かるGに耐えながら、小声でそう呟いた
フランカーは二筋の飛行機雲を残して大きく旋回し終えると、再び敵機と向き合った
今度は、2機同時に襲いかかろうとしてきた
右側の機体にミサイルを放って、左側の機体にバルカンを連射しながらお互いの距離はドンドン接近していった
5秒もしない内にクリスと2機はすれ違った、お互いの機体が発生させたソニックブームで機体が揺らされる
その直後、後方で爆発音が響いた
振り向くと、すれ違った1機が燃えながら墜落していくのが見えた
そして、残った1機が自分のバックを取ろうとしているのも
クリスはフランカーの機首を大きくあげて、減速させた
普通なら失速するはずだが、フランカーはそのままの姿勢で急減速しながら飛んでいた
"コブラ"
昔、ロシアのエースパイロットが編み出した機動だ
クリスはコブラでRF-12A2のバックを取り返すと、バルカンを連射した
弾は右のエンジンと翼の付け根のあたりに当たって、エンジンを吹き飛ばした
RF-12A2は激しく回転して、黒煙をふきながら墜落していった

「後1機・・・・・・・」

クリスはそう呟いてフランカーを更に加速させると、前方のR-531"モビュラ"にロックオンした
その直後、尾翼に描かれているマークがクリスの視界に入った
蒼い滝をモチーフにしたマークだった
そのマークを見て、そのマークをガンカメラに納めると、立て続けにミサイルを4発発射すると同時にフランカーを大きく上昇させ、R-531からの機銃掃射を回避した
フランカーが失速して下降を始める頃、くぐもった爆発音が中たりに響いて、R-531の大きな機体が炎に包まれ始めた

クリスはそのまま下降を続けて高度が10000になったのを確かめると、機首を水平に戻した

《MISSION ACCOMPLISHED》

そして、作戦成功のメッセージが視界を覆った

濱霧 緑炎さん
01.20.AM 更新